多重債務者の救済を目的とした「生協」を立ち上げようと、県内の民間団体代表らが県庁で設立説明会を開催した。
独自の低利融資と生活指導で債務者救済を行っている「岩手県消費者信用生活協同組合」の関係者を招き、
融資制度について理解を深め、年内にも県への設立申請を目指すことを確認した。
自殺の防止、相談活動に取り組んでいるNPO法人「蜘蛛(くも)の糸」(佐藤久男理事長)が発起人の一人となって開催。
佐藤理事長は「自殺理由のうち、多重債務問題など経済生活苦は約3割を占める」とし、
債務者救済を目的とした生協設立で、少しでも自殺者減少につなげたいとしている。
この日は、岩手信用生協から2人が出席。「岩手方式」と呼ばれる独自の融資制度について説明した。
同制度は岩手生協など4者が連携して平成元年にスタート。
市町村が制度運営のために地元金融機関に出している預託金を基に、生協が多重債務者向け融資を実施している。
1人500万円を上限に年利は9・25%。消費者金融から高利で借りた借金の借り換えや過払い返還請求訴訟にも対応している。
2007年06月09日
多重債務者救済の動きNPOなど借り換え生協設立へ
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